玉井宏幸税理士事務所


儲かっているのに資金繰りに失敗。過剰棚卸や過剰投資が原因
儲かっているはずなのに倒産する会社があります。
それは将来の売上予想の見込み違いにより商品を仕入れ過ぎたり、見通しの甘い過大投資が原因などで生じます。
毎月資金繰り推移表を分析しましょう。
流動資金の商品・人件費・経費・投資などへの配分が適切であったか毎月振り返り、最も効率的な流動資金の回転のさせ方を研究して行くことが重要です。
下記の例は、経常収入である「売掛金の回収」が予想以上に悪いため借入をしなければならない状態であることが明らかになった場合です。
商品を大量に販売できたとしても、売掛金の回収が遅いと、買掛金の支払いを延ばすために手形を振出したりして対策をして行かなければ、借入金が増えて金利負担で資金繰りが圧迫されると言うことを示唆しています。


売掛金の入金 10,000
受取手形期日入金 10,000
経常収入 計 20,000
買掛金の支払 10,000
支払手形期日取立 10,000
諸経費の支払 5,000
人件費の支払 5,000
経常支出 計 30,000
差引経常支出過不足 △10,000
借入による入金 10,000
財務収入 計 10,000
借入金の返済 2,000
金融費用 500
財務支出 計 2,500
差引財務収支過不足 7,500
総合収支過不足 7,500
月初流動資金残高   10,000
月末流動資金残高  7,500



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